365日ご機嫌な人でありたい。仕事も子育ても全力で楽しむための“自分らしいバランス”|小出

Kanonは「心地よい選択のできる世界をつくる」をミッションに、クリエイティブの制作を行うベンチャー企業です。人生は常に選択の連続。1つの選択が明日の自分をつくり、時に運命さえも変えてしまう。その1つ1つの選択に納得感を持てる人が増えたら、そしてその選択が誰かの笑顔に繋がるとすれば、人々の幸福度はあがり、幸福の連鎖を生み続けられるのではないかと私たちは考えます。

今回は、Webディレクターの小出さんにインタビュー。Kanonの主軸事業であるKanonCreators(クリエイティブ制作事業)でもご活躍いただいています。

実はWebディレクターだけではなく、Webデザインやライティング、セールスの分野でもご活躍される小出さん。柔軟に仕事をこなしながら、挑戦を恐れず自分らしく生きる彼女に、子育てと両立しながらも楽しく仕事に向き合う秘訣を伺いました。

※2024年12月取材

目次

“物足りなさ”から始まった、パラレルキャリアでの挑戦

――まず簡単に自己紹介をお願いします。

小出といいます。現在KanonではWeb ディレクターとしてお仕事をさせていただいています。Kanon以外では、個人でもWebディレクションやライティングのお仕事をしていたり、他にもキャリアスクールのセールスにも従事していたり……と、様々な仕事に携わっています。 

――小出さんはWebディレクターとしてのイメージが強かったのですが、他にも色々な仕事をされていらっしゃるんですね!

そうなんです(笑)。実は本業では事務職OLをしていたのですが、それだけだけだと物足りなくなってしまって。そこで「IT系のスキルを身につけたいな」と思い、自己投資として思いきって キャリアスクールに入学したんです。

最初はWebデザインやライティングなど少しずつパラレルキャリアを歩み始め、その延長で現在はWebディレクターとして働いています。

また別軸になりますが、自分が通っていたキャリアスクールから「セールスを担当してほしい」と声をかけていただき、セールスの仕事にも挑戦することになりました。新たな挑戦ではありましたが、こちらの仕事もすごく楽しくて。ある程度の成績を残すことができ、現在は自分もセールスに入りながら、セールススタッフの教育も任せていただいています。

――色々な仕事を並行してやられることに難しさはないのでしょうか?

難しいなと思う場面もありつつ、難しいからこそ何か1つの仕事をぐっと集中してやるよりは、いくつか並行してやっているほうが自分の性分に合っているんです。

今はこの働き方やバランスを楽しんでいますね。 

楽しいと思う仕事を並行しながら働くことが、自分らしいバランスに

背伸びしたことで開けた新たなキャリア

――初めに事務職に就かれたきっかけを教えてください。

事務職に就いたきっかけは、就職の際に仕事への熱量が全然なかったので、それなりにお給料がもらえて、それなりにちゃんと休日があればどこでもいいやと思っていたことからですね。完全に休日とアフターファイブに振ったOLでした(笑)。 

そんな中でも事務職の、資料を作ったり、情報をわかりやすくまとめたり、人とのやりとりといった業務は結構得意だったので、やりがいを感じていた部分もありました。 

――そこからキャリアを広げようと思われたきっかけはなんだったのでしょうか。

先ほど「事務職だけでは物足りなくなった」とお話ししたのですが、大きな要因だと“コロナ禍”ですね。コロナが流行した際に、フルリモート、フレックスに切り替わったのですが、通勤時間がなくなったのと、飲みに行けなくなってしまったことで物理的に時間ができて(笑)。 

ふと自分の仕事について考えたときに、「事務職は楽しいし得意だけど、別に好きじゃないな」と思ってしまったんです。

「好きじゃない仕事をこのまま60歳までできるか?」と考えたときに、何か新しいことに挑戦してみようという思いに至ったことがきっかけですね。 

――事務職からキャリアを始め、業務の幅を広げるため、スクールに通われたことで色々なご経験をされたと思います。その中で今の仕事に“活きているな”と感じることはありますか? 

現在Webディレクターの仕事をしていますが、自分自身色々な経験をしてきたことで、クリエイターさんたちの気持ちを想像しやすいため、寄り添い、共感を意識しながらこの仕事ができているなと感じています。

あとは色々な仕事を並行していることで、マルチタスクに対する苦手意識がなくなりましたし、面白そうとか楽しそうと思ったことに対して、「ためらわずにやってみよう!」だったり、「実現するためにはどうしたらいいか」だったり、前向きに考えられる頭になりましたね。

――新しいことに挑戦されたり、前向きに考え行動される小出さんの“力”になっているものってなんでしょう。

それこそWebスクールに入学したときに、もしかしたらお金をドブに捨てるだけで、結局事務職OLのままかもしれないとは覚悟はしていました。

でも行動しなければ何も変わらない!と、思いきって挑戦してみたらキャリアが開けていったという経験があるので、自分が背伸びするようなところに目標を置いて、そこに届くようになんとか頑張ってみることが怖くなくなったことが大きいんじゃないかなと思います。

過去の経験が、今の前向きな行動へとつながっている

家族と仕事、自分らしい両立のかたち

――小出さんはお子さんがいらっしゃると思うのですが、家族と仕事を両立させる大変さはあったりするのでしょうか?

そうですね。子どもがいるといないとでは全然訳が違うなと思っています。どうしても1人だと難しいこともあるので、夫と連携したり、実家も近いので親に頼ったり。あとはベビーシッターさんを使ったりもしています。 

頼れるものは全て頼って、お金で解決できるとこはお金で解決して、自分が楽しく仕事できる時間を確保しているという感じですね。

――色々な仕事を抱えていらっしゃると思うのですが、1日の時間って限られていますよね。どのようにスケジュールを組まれているのか気になりました……! 

仕事の性質上、何時から何時までというように時間が決まっているものがあるので、それらを先にスケジュールへ反映します。あとはそのとき抱えている各案件の納期から逆算して、空いている時間にパズルしていく感じですね。 

でもこれ、ウィークポイントがあって(笑)。どんなに綺麗にパズルしていても、子どもの体調によって崩れてしまうこともあります。そのときは一旦白紙に戻し、夫とお互いの仕事内容や重要度を詳しくシェアしながら、2人で2人の仕事の優先順位づけをして調整し、文字通り協力しながら何とか頑張っています。 

――子育てと仕事の両立が大変な中、ライフスタイルに合わせて仕事を変えようと思ったことはないのでしょうか?

それはないですね!私は自分の時間も必要なタイプなので、子育てだけにコミットすると精神的に辛くなってしまうと思っていて。また、子どもたちにも家族以外で安心して一緒に過ごせる人や場所(ベビーシッターさんや保育園など)、家庭とは別の環境で色々なことを学べる機会を提供してあげたいという気持ちもあります。

我が家においては、「ママが子どもたちと24時間ずっと一緒!」というのはお互いにアンハッピーだなと感じるので、今の仕事内容やスタイルを変えようとは思ってないですね。 

――それと同時に仕事が楽しいと思う小出さんもいらっしゃるのでしょうか。

そうですね!そのバランスがあるおかげで、夕方仕事を終えて子どもを保育園に迎えに行くと、その後の時間は「ああ、かわいいな」と愛おしい気持ちだけで子どもたちと向き合うことができますし、朝子どもを送り出した後は「自分のやりたいことに集中できるのって本当に幸せなことだな」と感謝とやりがいを感じながら仕事ができるので、私の精神衛生上においてはすごく良いバランスだなと思っています。

今のところ子どもたちに対して一度も怒鳴ったりイライラしたりしたことがないのも、子育てと仕事を両立しているからだと感じています。

日々を楽しむために、子育てと仕事のバランスを大切に

“365日ご機嫌な人”を目指して

――小出さんの中での嬉しかった経験や失敗談を教えてください。

自分が頑張っている姿を見て、「一緒に仕事しませんか?」と声をかけてもらえることはやっぱりすごく嬉しいなと思っています。誘っていただいた仕事の中で、自分の価値をしっかり発揮できて、少しでも貢献できたなと思えるとさらに嬉しいですよね。 

失敗談でいくと、クリエイターとして駆け出しの頃に“当時の自分のスキルよりもレベルの高い案件”を受けたことがあって。結局自分の技術が追いつかず、周りのクリエイターさんに助けてもらって事なきを得た仕事がありました……本当に大ピンチでした。

自分が背伸びしたことで、誰かに迷惑をかけてしまうのは絶対に違うと改めて反省したので、それからは早めに対策・解決しなければというマインドでいるようになりましたね。 

――これまでたくさんのご経験を積まれてきていらっしゃると思うのですが、仕事や家庭で今後「こうありたい」といった小出さんの理想像はありますか。 

目指しているのは、平日も休日も“365日ご機嫌な人”です。

それを実現するために楽しいなと思える仕事をすること、好きだなと思える人たちと一緒に働くことを意識しています。「仕事」と「家族との時間」のメリハリをつけることも必要不可欠ですね。休日は基本的に家族との時間と決めていて、仕事はしません。常に自分の心に余白を持って、お仕事でご一緒する皆様からも、家族からも「いつでも話しかけやすい人だな」と思ってもらえることを目指しています。

365日ご機嫌な人を目指して

Kanonのミッション「心地よい選択のできる世界を作る」について思うこと

――Kanonとのお付き合いは4年目になると思うのですが、Kanonの印象を教えてください。

ビジネスやブランドを通して成し遂げたいことがある、発信していきたいことがある女性に対して、ブランディングやWeb制作などで“具体的に力になる”というビジョンに個人的にとても共感しています。自分1人では絶対にできませんが、Kanonのおかげでその一助になるような機会を与えてもらっていることにすごく感謝しているんです。

あとはコミュニケーションを大事にする会社というのは、中にいても外から見ても感じるところですね。個人で仕事していると、例えば「もっと穏やかな表現で伝えてくれてもいいのになあ」「背景説明がなくてわかりずらいなあ」と思うようなやりとりをされるクライアント様も少なくないので、Kanonの人柄の良さというか、会話を大事にする文化というか。本当に優しくて温かい、相手の立場になって考えられる人が集まっているところが素敵だなと思っています。 

――嬉しいお言葉ありがとうございます。小出さんこそいつも丁寧で温かいコミュニケーションをされる印象ですが、クリエイターやお客様に接する際に大切にしていることはありますか? 

自分と対峙した相手に気持ちよくお話してほしいという想いが根源にあります。 

聞き手に笑顔がなかったり、リアクションが素っ気なかったりすると話したくなくなるじゃないですか。仕事でそれが起こると、コミュニケーションに工数がかかりますし、円滑に物事が進まなくなるんです。だからこそ相手が気持ちよく、そして楽しく、リラックスして本音を話せるような雰囲気作りは心がけていますね。 

――丁寧に接していても相手の対応によっては怒りたくなってしまうことはないのでしょうか?

「なんでそんな言い方するの?」と思うことも全然ありますよ(笑)!

でも絶対に自分の感情を相手には伝えないようにしています。とくに仕事においては言い合いになることで得られるメリットは全くないと思っているので、まずは相手の気持ちを受け止めて、「相手から見えている景色や状況」に思いを馳せることで「何か不足していた情報があったかな?」「何を求めているんだろう?」の観点で会話を重ねることを意識しています。

――最後に、Kanonでは心地よい選択のできる世界を作るという思いを掲げていますが、小出さんにとっての「心地のよい世界」とは?

みんなが「いつでも自分の心に余白を持っていられる世界」ですかね。

私自身「いつでもご機嫌でいられること」を大切にしていますが、自分がご機嫌でいられるのって自分の気持ちに余裕がある状態だと思うんですよ。そうなると周りにも気を遣えるし、大変そうな人がいたら声をかけたりできると思っていて。周りに優しくできる心の余白をみんなが持っているとすごく心地いい世界になるんじゃないかなと思いますし、自分自身もすごく心地いいなと感じますね。

――小出さんのお話をお伺いして、本当に温かい気持ちになりました。素敵なお話をありがとうございました。 

丁寧で温かいコミュニケーションを心がける

聞き手:星野綾美(Instagram
文・編集:田村佳苗(Instagram
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