今日現在の心地よい選択のできる世界への理解

なぜわたしはKanonを作ったのだろうか。
そんなことをふと考えはじめた初秋の夜、00時5分。

心地よい選択のできる世界をつくる

これがKanonのミッション。

心地よい選択とはなんだろうか?

そんなこと、もうこれまで散々考えた。何度も「これがわたしが思う心地よい選択のできる世界だ!」と納得し、夜を超えてきた。なのにこの問いがこうしてまた、定期的にやってくる。またか、と自分に落胆し、でもちょっぴり期待する。

今日はそんな今現在のわたしが思う、心地よい選択のできる世界を言語化してみようと思う。
また変わるかもしれないし、もしかしたら変わらないかもしれないけれど、もう既に描かれているキャンバスに、またさらに色を足して、奥行きを出していくような心待ちで、言葉にしてみます。

今のわたしが思う、心地よい選択のできる世界は、やっぱり、それぞれの個人が「その人らしく」その人にしかない個性(価値)を発揮して生きている世界だと思う。
(なんと言いますか、すごくよく聞くありきたりで耳障りの良い言葉になってしまった…でもこれが1番わかりやすくみんなに伝わる表現なんだろう…)

多様性とか、D&I(ダイバーシティアンドインクルージョン)とか、ジェンダーレスとか、そんな言葉をよく耳にするようになってきている昨今、ちゃんとわたしもその時代にある意味調和し、洗脳され、また納得し、そこに課題感を感じている。

わたしは元々正義と呼ばれるようなスタンスが大好きで、また白黒思考が激しく、二元論で物事を捉えがちな人間だった。
「これはいい」「これは良くない」「こっちが正解」「こっちが悪い」とその都度はっきりさせることが大好物。よし、すっきりした〜と自分を納得させ、でも今思えば心のどこかで納得できていない自分にも気付いていたのだろう。

しかし、20代後半あたりからなんというか、とても二元論では結論付けられない出来事が次から次へとわたしの身に降りかかってきた。結婚からの離婚、信頼していたビジネス仲間との解散、コロナウイルスによるサービスクローズ、その他にも、まだ自分のなかで上手く消化できずここに書く気になれない出来事をいくつか経験した。

今思えば、二元論で正解を出せるものなんてそもそもそんなに多くない。また“正解”なんて在るようでない。当たり前に私たちが使っている言語、概念、ものなども、すべてはじまりは誰かがつくったもので、これだけ進化の早い現代において、常時目の前の“当たり前”を疑い、概念をアップデートする必要があるのではないかな、と今のわたしは考えている。

じゃあ、話を戻すけど、Kanonはどんな世界を作りたいのだろうか。

先日会社を設立して、はじめてメンバーとのオフ会を開催した。
弊社はわたし含めてフルコミメンバーが3名、それに加えて業務委託メンバーがスラックの数字で換算すると40程在籍いただいている。北は北海道から南は沖縄まで、1期目にしてはわりと幅広く様々な地域のメンバーがKanonに関わってくださっている。ありがたいなあ。オンラインで仕事が完結する環境にも心から感謝している。

これまではオンラインでミートアップみたいなものを開催したことはあったものの、オフラインでお会いするのははじめての方も数名いらっしゃった。

弊社はジョインいただくタイミングで、業務委託さんであっても結構細かくミッションの共有とお互いのwillの擦り合わせをしている。せっかく限りある人生の時間をKanonと共有していただくのであれば、できる限り相手のwillを叶えたい。そしてKanonとしても1日でもはやく心地よい選択のできる世界の半径を広げるため、ミッションへの共感度を協業(採用)の基準に比較的高く置いている。

(話は脱線するが、フルコミメンバー2名との採用過程でも結構深く、このミッションについて対話を重ねた。今となってはいい思い出だけど、当時はカップルの喧嘩のような、なかなかのドラマがあったので、またこの話もどこかでしたい。笑)

話が逸れてしまったけど、今回のオフ会はそんなKanonのミッションになにかしら共鳴いただいている方と同じ空間で顔を合わせてお話しができるということで、わたし自身とても楽しみにしていた。

みんないい笑顔^^

3時間弱のランチタイムを通して私が感じたことは、まず「みんな癖(個性)強いな〜」だった。笑
もちろん個性というものは人間誰しもが持っていると思う。それに受け手側がどう捉えるかだとしたときに、私はその人の個性を見つけるのが好きなので、そのように感じたのだと思う。(私は大の人間好き)
見た目も、性格も、年齢も、生業にしている職業も、統一感がまるでない。

でもこれこそが私のつくりたいKanonの世界だった。

オフ会の最後に、こんな話をさせてもらった。
私は下準備が苦手で、基本こういうのは場ではその時に感じたことをそのまま話すようにしている。まあアドリブというやつ。

「普段あまり話していないのですが、今日はKanonという会社名の由来をお話したいと思います。Kanonという名前はクラシックのカノン(Canon)から来ています。パッヘルベルのやつですね。よく卒業式とかで流れるあれです。この曲はカエルの唄と一緒で、同じ旋律を違うタイミングからはじめて、それが重なることで、綺麗なハーモニーを奏でられるようにつくられていますよね。
私たちは生まれた場所、育った環境、今住んでいる場所、はじめたタイミング、みんな違います。また性格や顔つき、その人が持つ個性、誰1人として全く同じ人はいないですよね。でも今ここにいてくださる方はKanonの“心地よい選択のできる世界をつくる”というミッションになにかしら共鳴してくださった方達だと思っています。ただ一つみんなが同じミッションという部分に共感している。私は誰しもその人にしかない強みがあると思っていて、それぞれがその強みを持ち寄れば、きっと私たちにしかできない綺麗なハーモニーを奏でられると思っています。そんな想いからKanonという名前をつけました」

こんな話をさせていただきました。というよりも、ペラペラと口から出ていた。(テキストにするタイミングで若干脚色入ってるかもですが、現場にいた皆さんはどうかあたたかい目で見守ってくださいmm笑)

2月に会社を創業して約8ヶ月。
今の私が思う、それぞれの個性がきちんと発揮される世界を体現しようとしたときに、それをちゃんと支えられる受け皿がまだまだ足りないKanonにいつも悔しくなります。(いや、まだ始まったばかりじゃん)でもだからこそ、今こうして、刺激的で豊かな毎日を送れているのだとも思います。

30年間生きてきて、今が一番「人生を味わい尽くしている」と思っている。
この「心地よい選択のできる世界をつくる」という果てしなく終わりのないミッションに私は突き動かされて毎日を過ごしている、そんな感覚がある。(BGMはミスチルの終わりなき旅)

未来はどうなるかわからないけれど、今この瞬間にできることを一つ一つ丁寧に、でもスピード感をもってやっていこうと思う。

今後ともKanonをよろしくお願いいたします。

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WRITTEN BY

Kanon株式会社代表取締役。岐阜県出身。専門学校卒業後、ブライダル業界に足を踏み入れ約3年間で延べ250組の新郎新婦を担当。様々な花嫁様と関わるなかで、女性の幸せ、その幸せを下支えする生き方や働き方に課題を持ち名古屋にて女性のための習い事スクール「Kanon Class」を創業。コロナウイルスの影響を受け習い事スクールは閉業し、2021年2月に上京。翌年2022年2月にKanon株式会社を創業し、代表取締役に就任。食べること、誰かにお花を贈ること、人間が好きです。

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